第35回大正AWARD(日本股関節学会奨励賞) 優秀賞受賞について
第51回日本股関節学会にて、森田大悟医師が第35回大正AWARD優秀賞を授与しました。
受賞者のコメント
この度、令和6年10月25-26日に開催されました第51回日本股関節学会学術集会におきまして大正Award優秀賞を頂きました。このAwardは毎年750演題を超える研究の中から優秀な論文2編のみに与えられる日本股関節学会の奨励賞であり、私は2018年の受賞に引き続き2度目の受賞となります。私の研究タイトルは「大腿骨近位部骨折患者における8050問題」です。8050問題とは高齢の親(主に80歳代)と独身成人の子(主に50歳代)の組み合わせの居住形態に存在する一連の社会問題であり、近年の高齢化社会において注目されております。しかし医療分野においてこの問題は論じられた事はありませんでした。本研究では高齢者が殆どを占める大腿骨近位部骨折患者を対象に調査し、医療領域における8050問題としてこの居住形態が栄養(全身)状態と再骨折率に独立して影響していることを初めて提唱した論文となります。本研究の社会全体に与えるインパクトは大きく、その点を評価頂けたものと感じております。本研究結果が臨床現場のみならず、行政・福祉領域にも還元される事を願っております。以上、受賞の報告とさせて頂きます。
整形外科 森田大悟
整形外科 森田大悟