耳鼻いんこう科
診療科の特徴
科部長 兼 中耳手術センター長
荒井 真木
耳鼻咽喉科は耳、鼻という感覚器官と、咽頭、喉頭という嚥下、発声にかかわる器官を専門として扱います。これらの生理機能が損なわれる要因は様々ですが、そのために生活の室(QOL)が低下し、中には生命にかかわる疾患もあります。
当科は現在常勤医師4名と非常勤医師1名の5名で診療を行っています。そのうちの4名は日本耳鼻咽喉科学会の専門医です。特に耳と鼻領域に力を入れています。2016年4月には中耳手術センターが開設され、静岡県のみならず他県からも紹介をいただき、数多くの手術を行うようになりました。
当科は現在常勤医師4名と非常勤医師1名の5名で診療を行っています。そのうちの4名は日本耳鼻咽喉科学会の専門医です。特に耳と鼻領域に力を入れています。2016年4月には中耳手術センターが開設され、静岡県のみならず他県からも紹介をいただき、数多くの手術を行うようになりました。
鼻の手術では最新の内視鏡設備とナビゲーションシステムを用いて、安全で制度の高い手術を心がけています。多くが紹介される患者さんですが、術後は紹介元の先生にケアをしていただくよう連携を図っています。令和2年4月から耳科手術指導医制度が始まり、当院も認可研修施設になりました。
手術以外では難聴とめまい疾患を得意としています。専門外来としてめまい外来があります。慢性めまいは日常的に多くみられるものです。専門外来ではさまざまな平衡機能検査、神経耳科検査、画像検査を駆使して診断、治療を行っています。
手術以外では難聴とめまい疾患を得意としています。専門外来としてめまい外来があります。慢性めまいは日常的に多くみられるものです。専門外来ではさまざまな平衡機能検査、神経耳科検査、画像検査を駆使して診断、治療を行っています。
中耳手術センター
慢性中耳炎は手術により聴力の改善が期待できる疾患です。また、真珠腫性中耳炎は髄膜炎、内耳障害、顔面神経麻痺などの合併症をおこしうる疾患で、適切な時期に治療を行うことが必要となります。原則として手術は全身麻酔で行っていますが、症例によっては局所麻酔でも行っています。
その他、外来診療では各種耳管機能障害の診断も専門に行っています。2019年は日本聴覚医学会が主催する、耳管開放症研究会の主幹を担当することになっています。
その他、外来診療では各種耳管機能障害の診断も専門に行っています。2019年は日本聴覚医学会が主催する、耳管開放症研究会の主幹を担当することになっています。
内耳領域
突発性難聴、メニエール病などの難治性内耳疾患や顔面神経麻痺などがあります。急性期の入院加療、亜急性から慢性期の薬物治療や外科的治療などを行っています。
鼻、副鼻腔疾患
慢性的な鼻閉、鼻汁などの鼻症状は、集中力の低下、不眠など鼻症状以外の問題も引き起こす原因となります。慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などによる鼻症状が内服や外用剤などの保存的治療で不十分な症例を中心に、内視鏡手術を行っています。特に近年は喘息と合併するような好酸球性副鼻腔炎が増加傾向です。手術はほとんどが全身麻酔下で行っています。症例によって短期入院でも可能です。
頭頚部腫瘍
喉頭腫瘍、咽頭腫瘍、甲状腺腫瘍、唾液腺腫瘍をはじめとする頭頚部の腫瘍性疾患の診断治療を行います。悪性腫瘍に対しては手術、放射線治療、化学療法など集学的治療を行っています。
睡眠時無呼吸症
呼吸器内科と連携しています。鼻や咽頭の手術で改善できる症例は当科が担当します。
鼻科手術認可施設の認定について
浜松医療センター耳鼻いんこう科は、浜松市内で第1番目(静岡県内では第2番目)に日本鼻科学会が認定する鼻科手術認可施設となりました。内視鏡を用いた鼻の手術は難易度が高いため、十分な手術知識、内視鏡機器を取り扱う技能や体力、時代に呼応した手術支援機器の導入が必要とされます。当院は鼻科手術認可施設として、患者様に一定レベルの安定した手術を提供できるよう日々努めて参ります。
耳鼻いんこう科「加藤照幸」医師が、静岡県内の耳鼻いんこう科医師で初めて日本鼻科手術暫定指導医に認定されました。「加藤照幸」医師は鼻副鼻腔外来、総合アレルギー外来の耳鼻いんこう科部門を担当します。
耳鼻いんこう科「加藤照幸」医師が、静岡県内の耳鼻いんこう科医師で初めて日本鼻科手術暫定指導医に認定されました。「加藤照幸」医師は鼻副鼻腔外来、総合アレルギー外来の耳鼻いんこう科部門を担当します。
対象疾患
鼻副鼻腔の疾患 |
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慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 鼻中隔彎曲症 特発性鼻出血 鼻骨骨折 |
難聴、めまい疾患 |
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突発性難聴 メニエール病 良性発作性頭位めまい症 |
頭頚部の腫瘍性疾患 |
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甲状腺腫瘍 唾液腺腫瘍(耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍) 喉頭良性腫瘍、、喉頭癌 咽頭良性腫瘍、咽頭癌 |
口腔、咽頭の疾患 |
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扁桃肥大、アデノイド増殖症 習慣性扁桃炎 |
音声障害 |
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声帯ポリープ、声帯結節 声帯麻痺 |
その他 |
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睡眠時無呼吸症候群 |
中耳手術センター |
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慢性中耳炎 真珠腫性中耳炎 耳硬化症 耳小骨奇形 耳管開放症、耳管狭窄症 など |
医師紹介
荒井 真木(あらい まき)
科部長 兼 中耳手術センター長
専門分野 |
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耳疾患の診断、治療、内耳学 |
資格等 |
医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本耳鼻咽喉科学会研修指導医 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医 補聴器相談医 浜松医科大学臨床講師 |
略歴 |
卒業大学名:浜松医科大学 免許取得年:平成10年 |
水田 邦博(みずた くにひろ)
中耳手術センター医師(常勤嘱託医) (中耳手術センター特別顧問)
専門分野 |
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中耳手術 |
資格等 |
日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医 日本耳鼻咽喉科学会研修指導医 |
略歴 |
卒業大学名:浜松医科大学 免許取得年:昭和56年 |
加藤 照幸(かとう てるゆき)
医長
専門分野 |
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鼻副鼻腔疾患 内視鏡下鼻内手術 |
資格等 |
日本鼻科学会:鼻手術暫定指導医 日本耳鼻咽喉科学会:指導医、専門医 麻酔科標榜医 日本救急医学会ICLSインストラクター 臨床研修指導医研修会修了 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 |
略歴 |
卒業大学名:山口大学 免許取得年:平成12年 |
山口 裕貴(やまぐち ゆうき)
医長
専門分野 |
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耳鼻科一般 |
資格等 |
専門医:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会 頭頚部がん 指導医:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会、臨床研修 認定医:日本がん治療認定医機構 相談医:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定補聴器、日本めまい平衡医学会認定めまい 担当医:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定騒音性難聴 厚生労働省補聴器適合判定医師 がん治療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 |
略歴 |
卒業大学名:三重大学 免許取得年:平成22年 |
週間予定
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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朝 | |||||
午前 | 外来 (担当医) |
外来 (荒井、山口、担当医) 鼻副鼻腔外来 (加藤) |
外来 (山口) 鼻副鼻腔外来 (加藤) 中耳センター |
外来 (担当医) 中耳センター(予約) |
外来 (山口) 鼻副鼻腔外来 (加藤・医療連携室予約のみ) 中耳センター |
午後 | 甲状腺外科外来 (加藤・予約制) |
外来 (加藤・予約制) SAS外来 14時から新患のみ (荒井・予約制) 補聴器外来 手術 |
外来 (担当医・予約制) めまい外来 (荒井) |
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夕 | 手術 | 手術 |
実績
手術件数 | 375件 |
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耳科手術 | 202件 |
鼻・副鼻腔手術 | 210件 |
喉頭咽頭手術 | 253件 |
頭頚部腫瘍手術 | 118件 |
耳科手術内訳
鼓室形成術 | 56 (慢性中耳炎:26 真珠腫性中耳炎:30) |
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アブミ骨手術 | 1 |
外耳道形成術 | 4 |
鼓膜形成術 | 5 |
鼓膜チューブ挿入術 | 59 |
鼻科手術内訳
内視鏡下鼻・副鼻腔手術 | 109 |
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鼻中隔矯正術 | 45 |
鼻甲介切除手術 | 50 |
顎・顔面骨折整復術 | 6 |
口腔咽喉頭手術内訳
扁桃摘出術 (アデノイド切除含む) |
229 |
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舌、口腔、咽頭腫瘍摘出術 | 6 |
咽頭腫瘍 | 10 |
嚥下・音声機能手術 | 8 |
頭頸部手術
頚部郭清術 | 2 |
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唾液腺腫瘍 | 15 |
甲状腺腫瘍 | 23 |
リンパ節摘出 | 26 |
咽頭腫瘍 | 11 |
鼻副鼻腔腫瘍 | 11 |
気管切開術 | 22 |
その他 | 23 |
施設認定
耳鼻咽喉科専門医研修施設
耳鼻咽喉科専門研修連携施設
日本鼻科学会認定鼻科手術認可施設
耳鼻咽喉科専門研修連携施設
日本鼻科学会認定鼻科手術認可施設