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臨床工学科

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臨床工学とは?

医学の進歩とともに、現在の医療現場では高度複雑化した多くの医療機器が運用されています。しかし、それらの高度複雑化した医療機器を安全・確実に使用するためには、既存の医療職では困難になってきました。そこで1987年、国家資格として医学と工学の知識を兼ね備えた臨床工学技士が誕生しました。

「臨床工学技士」

厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて、生命維持管理装置の操作及び保守管理を行うことを業とする。(臨床工学技士法 第2条2項)

当センターの臨床工学科

当センターの臨床工学科は、現在10名体制で、臨床技術提供とME機器中央管理を行っています。専門分野ではメンバー各々が各種学会認定資格を取得し、日々研鑽を重ね、日進月歩で進む高度医療に対応しています。
我々は当センターを訪れ加療される全ての患者様が、安心・安全に医療が受けられるために努めています。

臨床工学科概要

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1 人工心肺業務

人工心肺装置(1台)

写真:人工心肺・循環業務の様子開心術における人工心肺装置や補助循環装置の操作・保守管理を行っています。 2010年に、泉工医科工業社製人工心肺装置(HASU)を導入しました。ダブルオクルーダ―を採用し、落差脱血遠心ポンプ送血を行っています。新システムは日本体外循環技術医学会による人工心肺における安全装置設置基準(第3版)の「必須」「強く推奨」の項目は全て満たしています。 さらに、心臓血管外科医、麻酔科医及び看護師と協力し、安全で質の高い医療が提供できるように努めています。 操作は二人一組で行い、すべてダブルチェック・指さし呼称を徹底し、事故予防に努めています。

2 自己血回収業務

心臓血管外科症例や整形外科症例において自己血回収業務を行っています。

3 心臓カテーテル室業務

写真:人工心肺・循環業務の様子

心臓や末梢血管の造影検査や治療における周辺機器の操作・保守管理を行っています。

4 不整脈関連業務

・植込みデバイス
ペースメーカーやICD・CRT-Dの植込み時や交換時にプログラマーや周辺機器の操作・保守管理を行っています。毎週、1回のペースメーカー外来を担当しています。
・RFCA(高周波カテーテルアブレーション)
RFCAにおけるラボシステムや3Dマッピングシステム・スティムレーターなどの関連機器の操作を行っています。

写真:人工心肺・循環業務の様子

 

 

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5.血液浄化業務

血液浄化部門では、維持透析や血液浄化療法(血液中の病因物質を取り除く治療)を行い、それに関わる治療機器の操作・保守・管理を行っています。 透析室は33床(単身器一台含む)同時に人工透析を行うことが可能です。基本的に透析導入病院であるため緊急導入や救命センターでの血液透析も多く、それらに備え個人用の水処理装置や透析装置が準備されています。

救命センターでは各種血液浄化を行う準備が整っており、緊急の血液浄化に対応することができます。

また幹細胞採取・骨髄濃縮など、直接の治療ではありませんが命を救うために必要な血液の処理も行っています。

*保有機器

DCS-27(25台)・DBB-27(1台)・ DCS-100NX(7台)・DBB-100NX(1台)・ACH-Σ(2台)・ACH-10(1台)・Spectra Optia(1台)・マルチフローポンプ MF-02(1台)

*血液浄化部門で扱っている血液浄化の種類

HD(血液透析)・HF(血液濾過)・HDF(血液濾過透析)・ CHDF(持続的血液濾過透析)・ GCAP(顆粒球吸着除去)・LCAP(白血球吸着除去)・ DHP(エンドトキシン吸着)・ PE(血漿交換)・DFPP(二重膜濾過血漿交換)・ PA(血漿吸着)・ PBSCH(末梢血幹細胞採取)・BMP(骨髄濃縮)・CART(腹水濃縮再静注法)

写真:人工心肺・循環業務の様子 写真:人工心肺・循環業務の様子

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6.呼吸療法業務

当院では現在9機種27台の人工呼吸器を保有し、新生児から成人までの幅広い患者層に対応できるようにしています。人工呼吸器は臨床工学技士により始業前点検、定期点検、故障時点検を実施し、常に安全な状態にて使用できるようにしています。さらに、人工呼吸器装着患者様の安全管理にも努め、人工呼吸器使用中においては使用中点検リストに従い看護師を中心に点検を行い、臨床工学技士も1日1回以上ベッドサイドに訪床し、人工呼吸器の作動確認を行っています。小児在宅人工呼吸療法についても人工呼吸器管理の専門職として医師、看護師、理学療法士と共に患者様が自宅で安全に人工呼吸器を使用できるよう努めています。また、人工呼吸器以外の呼吸療法にも幅広く対応できるよう常に情報収集に努めています。現在はハイフローセラピーという新しい酸素療法機器導入を進めています。 チーム医療にも力を入れ、県内では最も早く呼吸サポートチーム(RST)活動を開始し他職種連携による呼吸管理の質と安全性の向上に取り組んでいます。さらにRSTでは地域連携への取り組みの一環として2013年12月に静岡県西部RST交流会を発足し中心的役割を担っています。

*保有機器 Evita Infinity V500/V300(4台)・Servo i/s(10台)・Trilogy O2(1台)Babylog 8000 plus(4台)・Humming V(1台)・HT70(1台)・Pneupac(1台) ・SLE1000(3台)・Babylog VN500(2台)

写真:ME機器管理業務 写真:ME機器管理業務 写真:ME機器管理業務

7 ME機器管理業務

ME機器中央管理室では、汎用機器である輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプ、IPC、PCAポンプ、パルスオキシメータ、患者監視モニタ、体外式ペースメーカ等をバーコードによる管理にて行っています。 全ての機器においては計画的な保守・点検を実施し、常に患者さんに安心して使用できるように努めています。 また、当院の特徴として各病棟にME機器に精通した「ME機器エキスパートNs」を育て、臨床工学技士との橋渡しの役割を担っています。

*ME機器管理システム(i MARCS)

2007年に第5次医療法改正を施行され、各医療機関に対して、「医療機器に係る安全確保のための体制の確保」が義務化されました。当院では、この第5次医療法改正に対応するため、2011年4月より、院内全ての医療機器に関する情報の一元管理化と院内イントラネットによる情報公開が可能な新たな医療機器管理システム(i MARCS)を構築し稼動させるに至りました。i MARCSで得られる情報は医療機器に関する安全情報をはじめ、各種、医療機器の添付文書や取扱説明書、点検計画書や機器の研修記録等を確認する事ができます。また、院内イントラネットを利用して、ME機器管理室から貸出している機器の貸出可能残数をリアルタイムでお知らせするサービスも導入しました。このことは、看護師の業務軽減にもなっています。 更に昨年からは、i MARCSと電子カルテをリンクさせ、電子カルテ上に医療機器の使用状況がわかる医療機器トレサビリティシステムを開始しました。このことは今後、医療安全や病院経営面に対して大きく寄与するものだと考えております。
平成24年度には「オンライン医療機器管理システムi MARCSを活用した医療機器安全管理体制の構築」で浜松市医療奨励賞を受賞する事ができました。

医療機器管理システム(i MARCS)について 【医療機器学 原著論文:82(4):309-314 2012】 。

写真:ME機器管理業務

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