グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



診療科・部門

顎変形症手術について



顎変形症とは

歯科矯正治療(歯並びの治療)を行う時、通常は「歯」を動かすことで良好な歯並び(歯列)、咬み合わせ(咬合)を目指します。しかし、「あごの骨格」の不調和がある場合、例えば上顎に対して下顎が大き過ぎる(下顎前突症)、左右非対称で歪んでいる(非対称症)などの場合は、「歯」を動かすだけでは治療に限界があります。このような「あごの骨格」の不調和を顎変形症と呼びます。
顎変形症治療では、「あごの骨格」の不調和を手術で解消した上で「歯」を動かすことで、良好な歯列、咬合へと改善することが可能です。顎変形症における手術では、Le Fort I型骨切り術、上顎前歯部歯槽部骨切り術、下顎枝矢状分割術などを行うことで上顎骨・下顎骨を短く、長く、あるいは角度を変えます。また、おとがい形成術を組み合わせることで顔貌のバランスを整えたり、口唇を閉鎖しやすくすることが可能です。

顎変形症の病態一覧

顎変形症に対する手術一覧

当科で実施している顎変形症手術の特徴①

顎変形症手術においては顎の骨を削ったり、割ったりする複雑な操作が必要になります。一般的に手術が長時間となる場合や、合併症として術中の大量出血のリスクがあります。
しかしながら、当院での手術時間は、比較的短時間で、術中出血量も少ないです。そのため入院期間も短く、下顎単独手術で術後7日目、上下顎同時手術で術後12日目には遅くとも退院可能となります。

当科で実施している顎変形症手術の特徴②

顎変形症手術において、骨切りした骨同士を固定する場合、一般的にはチタン製のプレートを使用します。
チタンプレートは生体親和性が高く強度に優れますが、術後に除去する必要性があります。
それに対して吸収性(生体分解性)プレートは除去する必要性がなく、術後数年間かけてゆっくりと体の中で分解、代謝されます。また、ヒトの体に悪影響はありません。
当科では、一部の強度を要する症例(骨の移動量が大きいなど)以外では、原則的に吸収性プレートを使用しています。

吸収性プレートの形態

  1. ホーム
  2.  >  診療科・部門
  3.  >  歯科口腔外科
  4.  >  顎変形症手術について
ページトップへ戻る